FC2ブログ

認知症の人が感じている世界①

2014.03.15 11:19|介護 福祉
皆さん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。


昨日は、とても寒かったですが今日はうって変って暖かいです。

次第に春に近づいているなーって思います。


こう暖かいとどこか出かけたくなりますね。

そういえば、昨日ウチに市政だよりが来ていましたが、お花見の特集が組まれていました。
気の早いこと!


さて今回も本題に参りましょう。

今回は、認知症の方々が思っている世界について考えてみたいと思います。


認知症というと有名なのはアルツハイマー型という認知症ですが、それだけではありません。

実は、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症(若年性認知症)などいくつもあるのです。


ところで皆さん、BPSDと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか、


これはいわゆる周辺症状と言われるもので
①自分はどこにいるのか
②今の季節が分からない
③自分と思うような言葉が出てこない
④記憶障害

などの症状が現れます。


また、認知症の方々はどうして自分はこんなに情けない姿になってしまったのだろう、情けないと言う感情を抱きます。
同時に、言葉の内容は覚えていませんが、うれしい、悲しいという感情がは最簿まで残っているのです。

以下の詩を読んでいただきたいと思います。





私を見てちょうだい 看護婦さん、いったいどこを見ているの?

私の何を見ているの?

あんたがたに見える私は、ただの不愉快な顔をしたボケた老人でしょうね。

ぼんやりとうつろな目をして、次に何をしたらいいかもわからない老人でしょうね。

ぼろぼろとこぼしながら食べ物を口に運び「ちゃんと食べて!」と大声で言われても返事もしない老人でしょうね。

看護婦さんのしてくれていることに知らん顔をして年がら年中、靴や靴下の片方を探している老人でしょうね。

お風呂や食事を嫌がってみてもどうせ他にすることもないからと言って結局は言いなりになる老人でしょうね。

どう、このとうりでしょう?

これがあんたがたに見える私でしょう?

さあ、看護婦さん、よおく目を見開いて私を見てちょうだい。

ここでじっと座って、命令されるままに動き言われるままに食べる私が本当はどういう人間なのか教えてあげるから・・・・

私はね、10歳の時には両親や兄弟の愛に囲まれた子供だった。

嫁盛りの16歳には愛する人に巡り合える日を夢見る乙女だった。

20歳で花嫁となり心弾ませて「この人に一生を捧げます」と違ったのよ。

25歳には母親となって子供たちのために心安らぐ家庭を築こうとした。

30歳のころは子供もすくすくと育ち親子は永遠の絆で結ばれていたの。

40歳になると子供たちは一人前になり巣立っていった。でも私は嘆かない。

愛する夫がそばにいたから

50代は再び赤ん坊に囲まれわが子とともに孫たちの成長を見守ったわ

そして暗い日々がやってくる。

夫が死んでしまったから・・・・

行く末を案じて不安におののいたわ。

子供たちはそれぞれ子育て精一杯だったもの。

そこで思いは過ぎ去った愛の日々に飛んでいった。

もう私は老いてしまった。

時の流れは情け容赦なく年寄りをおろかに見せ、身体をぼろぼろにし美しさも覇気もどこかに追いやってしまう。

そして、かつての柔らかな心は石のように閉ざされてしまった。

でもこの枯れかけた肉体の奥には、若い娘がいまだに棲んでいるの。

この苦しみに満ちた胸は、今一度過ぎ去った日々を思い出して喜びに弾み苦しみにふさぐ…・もう一度生き直しているの。

駆け足で通り過ぎていったあっという間の月日を思うと人生のはかなさをつくふくと思い知らされる。

そうなの、だから看護婦さん、よおく目を開いて私を見てちょうだい。

ここにいるのは、ただの不機嫌なボケた老人ではない。もっと近くによって、本当の私を見てちょうだい!




ドナルド・ダールステイン奇跡 作者不明


「あなたへ」

お~い、誰か~

暗い闇の中、私はどこにいるのだろう
ここはどこ?今何時なの?
そこで怖い目をしてみているのは誰なの?
そんなに強く手を引かないで、私の行く道をふさがないで。

怖いよ。助けて。
どこに行けばいいの?
何をすればいいの?
私にはわからない。ここがどこで、あなたは誰なのかも・・・・・

ああ、手が温かくなってきた。
誰か私の手を握手してくれ、微笑んでいる。
私にゆっくりと優しく語りかけてくれている。
肩の力が取れ、暖かい日差しに囲まれたように
柔らかな気持ちになる。
まるで心が生き返るようだ。

あなたがそばにいると私は楽になり安心できる。
私の行く道に寄り添っているあなた。
あなたの名前も、この場所も何もかも解らなくなってしまったけど、
私を大事に思ってくれていることはわかります。

私には何も残っていないように見えるかもしれないけど、怒りや悲しみもあり、何よりもあなたと喜びを感じあいたいと思っているのです。

「いつだって心は生きているのだから…」


「いつだって心はいきている」作者不明



いかがだったでしょうか。
認知症の方々が思っている世界を感じることができたでしょうか。


認知症に関する研究はここ5,6年前から研究が始められてきましたが、それまでは、ただのボケだ、と言われ、気持ちなどない、どんなふうに本人が思っているなど、考えることもなかったのです。

その証拠が認知症の名称です。
今でこそ読んで字のごとく”認知(認める)と読めますが、以前は「痴呆症」と呼ばれ、読んで字のごとく”呆ける(ボケる)と読めるのです。

次回はこの問題をコミュニケーションと結びつけて皆さんと考えていきたいと思います。




トトロの仕事部屋では介護スキルアップに役立つセミナーを開催しています。
良ければ寄ってみてください。

パソコンサイトはこちら
携帯サイトはこちら

【トトロの仕事部屋】
パソコンサイトはこちら
携帯サイトはこちら




スポンサーサイト
最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

カテゴリ

リンク

プロフィール

トトロ氏

Author:トトロ氏
FC2ブログへようこそ!
1968年六月生まれ
倉敷市出身、現在は福岡市在住。
妻(あすか)と娘たち(猫二匹)と暮らしています。
高齢者福祉にたずさわって十六年になります。
福祉のことならおまかせください!

検索フォーム

RSSリンクの表示

トトロのブログ訪問者数

RSSリンクの表示

  • ページトップへ
  • ホームへ