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認知症の方とのコミュニケーション⑨

2015.12.13 10:33|介護 福祉
皆さん。おはようございます。いかがお過ごしでしょうか。

街中はすっかり、クリスマスイルミネーション一色です。ここ福岡は九州の玄関口ということで、特に博多駅広場が一面イルミネーション一色になります。

それは素晴らしいものです。
ここに来れば、ちょっと隣を向くと、中国人、韓国人がゴロゴロ。みなさん珍しいんでしょう。
写真を撮っていますよ。

でも、もう12月っていうのに気候が変ですねェ~。とても12月とは思えない温かい気候です。
突然、気温が寒くなったり暖かくなったりしますので体調管理には十分注意してくださいね。

さて今回も、前回の続きで投稿していきたいと思います。
もう認知症の人とのコミュニケーションについてたくさんのことをあげていますが、どうでしょうか。
少しはお役にたっているでしょうか。

今回は行動を繰り返す第3段階の人の行動の特徴、心理状態についてあげていきたいと思います。
まずは以下の文章をご覧ください。

言葉を使い始める前の子どもの頃のような動きや発声にまで退行していくことがしばしばある。


自分自身を守るため、また感情を表現したいという基本的な人間の欲求を満たすため

・社会的コントロールを失っており、もはや自分の感情を隠そうとはしない。
・抑えていた感情を解き放つことで、自分自身を癒そうとする。
・「繰り返し動作」にいる人は、体の一部や、人やものを使って、過去の重要な人や出来事を表現する。

事例
保険の外交員をしていた人にとってはスーツケースが書類鞄になる。
・コミュニケーションの方法として、体の動きが言葉にとって代わるのだ。
・「繰り返し動作」にいる人は自己認識ができない。
・「繰り返し動作」にいる人は、鏡に映る自分の姿をもはや認識できないほど自己が不明瞭になる。そして、感情は外にこぼれ出るようになる。他の人から見れば不適切だと思うような形で、流れ出す。
・幼いときに覚えた動作が言葉から置きかわる。理性的な思考ができなくなり、非言語的な表現を使うようになる
・動作が感情を呼び起こす。言葉は理解不可能なものになる。
・唇、舌、顎、歯が勝手気ままに動き、新しい言葉を作り出す。
・「繰り返し動作」にいる人の行動には理由がある。

自分の体がどこにあるのか、もはや脳は伝えていないが、記憶は鮮やか。
現在のわびしい現実を切り抜けて生きていくために、幼い頃に定着した動作を蘇らせている。
「解決」の段階「繰り返し動作」にいる人は、そうやって喪失に対処し、尊厳を取り戻そうとしているのだ。

・「繰り返し動作」にいる人は、自分の行動を制止しようとする介護者を無視する傾向にある。

(1)身体的特徴
・理解できる文章で話せない
・幼い頃に覚えた音を繰り返す。たとえば、舌打ち、うめき声、歌声など
・繰り返しの動作で感情を表現する
・タッチング、アイコンタクト、声の調子を通して、刺激を受けたときにのみ反応する
・声は低く、メロディーのような音調。あるいは甲高い声
・泣いたり、ドンドン叩いたり、同じ調子でうろうろ歩いたり、しきりに体を揺り動かしたりする
・目は半分閉じている。あるいは焦点が定まらない
・動作はとてもゆっくりになる
・尿失禁がある
・読み書きの能力が失われる
・歌う能力は残っている
・自分の体の状態がわからない

(2)心理的特徴
・ごく幼い頃の経験は思い出せるが、最近の記憶を保つ能力がない
・名前や顔を思い出せない
・注意力が持続しない
・護者のタッチングと声を覚えている
・感情を一切コントロールしない
・外界との交流から身を引いて閉じこもっている
・自己認識ができない
今回も、トトロが作成した専門職向けの資料から抜粋したので硬い文章になってしまったことをご容赦ください。

一般的に症状が悪くなるごとに自分では自由に表現ができなくなってしまいます。それを何とか自分で表現して周りの人に伝えようともがいている姿、それが認知症特有の行動となって現れていることを理解ください。


今年のブログは以上で終了です。
今年も多くの方に見ていただき、トトロは感謝しております。
本当にありがとうございます。

来年も皆さんのお役にたつ情報を提供していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。


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認知症の方とのコミュニケーション⑧

2015.12.06 11:04|介護 福祉
皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

急に寒くなってきましたね。福岡では昨日一昨日とても寒い一日でトトロは猫みたいにこたつで丸くなっておりました。

今年はホワイトクリスマスになるのでしょうか。

先週、博多駅のイルミネーションを見てきましたが、きれいでしたよ。だけど去年に比べたらLEDライトがすくなくなっていると案じているのはトトロだけでしょうか。

それでは本題に参りましょう。

今回も認知症とコミュニケーションと題して投稿していきたいと思います。
前回第一段階の人の特徴について述べてきました。
今回は第二段階の人の特徴に関して述べていきたいと思います。

第二段階にある人は今日がいつだとか季節はいつとかのことが理解できていない、混乱状態にある人のことを指します。

まずは以下の文章をご覧ください。
・「日時・季節の混乱」にいる人は脳の側頭葉を使って過去の像を復元することがよくある。

・脳の側頭葉はずっと前の音やにおいの記憶を蓄えている。
そのため「日時・季節の混乱」にいる人は、過去に聞きなれた声を聞くことがある。

・幼い頃に心に刻み込まれた記憶は、一般的にもっとも長く保たれているため、お年寄りは遠い過去の出来事を思い出すことが多い

事例
ある90歳の女性は、自分がたった今食事をしたばかりだということを忘れてしまうが、自分の子どもに食事をさせなければならないということだけは覚えていたりする。

・「日時・季節の混乱」にいる人は、分類する能力を失っている。
脳損傷がない人であれば、椅子やテーブルや机等を家具として認識できる。またオレンジ、リンゴや梨を果物の種類だと認識できる。しかし、「日時・季節の混乱」にいる人はもはや梨やリンゴを果物という種類に分類できない。

・実在するものと単に象徴的なものとの区別ができない。
母親でいたいと思っている「日時・季節の混乱」の状態にいる人には、赤ちゃんのように柔らかな手そのものが、赤ん坊になるのだ。亡くなった妻を恋しく思う男性には、娘が妻になる


脳梗塞やアルツハイマー型認知症による老人斑や神経線維変化によって大脳への損傷が起こり、分、時間、日、週といった時間の単位で考える能力を失っている


(2)「日時・季節の混乱」にいる人の心理的特徴
・スタッフの識別ができない。自分の家族を認識できないことがよくある
・名前を忘れる
・現在の人と過去の人の区別ができず、混同している
・最近の記憶は弱いが、遠い過去のことは鮮やかに思い出す
・わびしい今の現実と退屈さから逃げるために、現実から逃避し、過去のなじみある光景を追体験している。それは解決しようと葛藤している過去である場合が多い
・ものを人の代替として使う
・ものを類別・分類することができない
・読む能力は保たれているが、書き方を忘れることが多い
・注意を集中できる時間が短い
・なじみのある歌は覚えているが、歌うと音程がはずれていることがよくある
・ビンゴのようなルールのあるゲームができない
・自分の感情をコントロールできない
・愛の欲求やその他の感情を自由に表現する
・介護者の願いに合わせようとするつもりはなく、しばしば規則に従わない
・直感的な知恵は保っている
・心からの介護はわかる
・反論する介護者や同意したふりをする介護者を信用しない


今回も上記の文章は専門職向けに作成した資料から抜粋したので文章が固くなってしまいましたことをお詫びいたします。

いかがでしたでしょうか。

少しはご理解いただけたのではないでしょうか。

認知症というのは、症状の進み具合によって、4つの段階に分けられると言われています。

第一段階⇒認知の混乱
第二段階⇒日時・季節の混乱
第三段階⇒繰り返し動作
第四段階⇒植物状態(寝たきり)

今回はこの第二段階のことについて述べてきました。
今何時だとか、季節はがいつかということが分からないということは本人にとってとても苦しいことだと思います。

次回も今回の続きを投稿していきたいと思います。

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1968年六月生まれ
倉敷市出身、現在は福岡市在住。
妻(あすか)と娘たち(猫二匹)と暮らしています。
高齢者福祉にたずさわって十六年になります。
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