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来年の介護保険改正について①

2014.11.29 17:17|介護 福祉
みなさん、こんにちは。

すっかり気候が冬になってきましたが以下がお過ごしでしょうか。

阿蘇山が噴火しました。実はトトロ10数年前まで熊本に住んでおり、阿蘇山に何回か言ったことがあります。
阿蘇中岳の火口はそれはそれは迫力がありました。

昨日は九州は雨が降りましたが、熊本市内は灰がまってきたといいます。また大分でも灰が降ってきたそうです。
熊本、大分の皆さんは大変でしょうが頑張っていただきたいものです。

さて今回も本題に参りましょう。

前回まで認知症家族と揺れる複雑な気持ちについて皆さんと一緒に考えてきました。
その結果、専門職として大切なことは対人援助だということもお話ししてきました。

今回は来年度の介護保険改正についてお話をすすめていきたいと思います。

実は昨日、福岡近郊の市で福岡県の公共施設で介護保険のセミナーを開催しました。
参加者は遠くは、広島、沖縄からわざわざ来られていた方もいらっしゃいました。
ありがたいものです。

さて、今回のセミナーの内容で、改正の概要をお話しさせていただきましたが、全く知られていないことに驚きました。

セミんー終了後に沖縄から来られた方と名刺交換をさせていただいたのですが、驚いていました。
「こんな理不尽な改正内容になっているなんて・・・」

トトロは、こう言いました。
「これからは介護保険制度そのものがつぶれて、障害者サービスの法律と一緒になった介護保険制度に変わる新規の法律ができるのではないでしょうか・・・そんな気がします」

「そして唯一、事業所が生き残る道は認知症の理解、認知症ケアの理解が今まで以上に必要となって来ると思います。」

今までこのブログで認知症ケアの大切さ、それと関連して対人援助、コミュニケーションの大切さを言ってきました。
それがとうとう現実的なものとなってきたのです。


認知症理解とケア
コミュニケーション

これが事業所にとって生命線になってきたのです。
セミナー終了後にお話をさせていただいた方は、グループホームの施設長で会話の内容から全く改正内容が入ってこないといった様子がうかがえます。

また他のアンケートからは、介護保険改正に関する情報が入ってこないから困っている・・・と言ったことがかkれていました。

たった3時間足らずのセミナーに高い交通費、宿泊費を払って県外から来てくださっている・・・・・それからも介護福祉に関する情報が不足している、施設長が困っていて事業所の存続につながっている・・・・そんなことを感じました。

トトロが昨日、お話を伺って感じたことはこれから、できる限り、知っている内容を皆さんに伝えていかなければ事業所の崩壊につながる・・・そういう危機感さえ覚えました。

次回も、今回のセミナーを開催していて感じたことをつづっていきたいとおもいます。


トトロの仕事部屋では介護スキルアップに役立つセミナーを開催しています。
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認知症利用者家族とスタッフの関係

2014.11.24 11:23|介護 福祉
皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

3連休の最初に長野で大きな地震がありました。発生した時刻が夜10時好き。
夜だけあって皆さん本当に怖かっただろうとお思います。これも3年前の東日本大震災の影響ででしょうか。

被害にあわれた方にお悔やみ申し上げます。

さて、今回も本題に移りましょう。

前回は認知症と介護スタッフの関係について皆さんと一緒に考えてきました。
今回は前回に関連して高齢者家族と介護スタッフの関係について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

前回で職員が身に着けるべきスキルに傾聴(対人援助)だということを言ったかと思います。

ここでは、対人援助スキルについて利用者家族の心情と関連づけて考えてみたいと思います。

トトロの妻がパーキンソン病のお母様を有料老人ホームに入所させた時、お見舞いに行った時の例をとって対人援助の重要さを考えていきたいと思います。
施設に入所させるとき、お母様はパーキンソン病の末期でした。このころになると幻覚、妄想がひどくなってきたのです。

周りに親戚はいましたが、パーキンソン病に関して理解なかったため、このような言葉を投げかけあられたそうです。
「なんでこんなとこに入所させたんだ」
「楽しようとしているんじゃないの?」
「実の母親を施設に入れるなんて・・・なんて親不孝なの」
など心無い言葉をかけられたといいます。

妻はもう、心身ともぼろぼろになっていました。

施設は、周りに田園が広がるのどかなところ。お母様は小さいとき、田畑があるのどこかなと所で育ったそうです。
それも手伝って、施設に入ると次第に妄想、幻覚がなくなってきたそうです。

驚いたことにその施設長は、妻が帰るたびに、お母様の様子を逐次報告してくれました。
加えて以下のような言葉をかけてくれたそうです。

「今までよく一人で頑張ってこられましたね」
「これからは我々もできる範囲でせいいっぱい面倒を見させていただきますから、今までの疲れをしっかり取って休まれてください」
「何かありましたら、すぐ連絡させていただきますね」

このような言葉をかけていただけるなんて思いもしましませんでした。
それも帰る際にわざわざ妻のそばに来て、立ち話ですがこのようなことを話してくださいます。

それまで、心が折れそうになったのを、このような言葉でほっとしたと同時に涙が出てきたといいます。

また同時に、幻覚や妄想も次第になくなってきたといいます。

いかがでしょうか。
職員の対人援助がいかに大切かが分かると思います。

実は、妻が見つけた有料老人ホームはトトロが以前勤務時代に取引のあった民間の紹介機関で見つけたところなんです。
いいところが紹介できてよかったとトトロは思っています。

もし、トトロがこの機関を知らなかったら・・・今の妻はなかったでしょう、
それこそ、夫であるトトロが支えきれなくて、トトロとともに道ずれにして自殺していたかもしれません。
それを考えるとぞっとします。

今老老介護の結果一家心中が社会的に問題なっています。
日常的にニュースに事件として報道されているほどです。

なんで、こんなことが起こるのでしょうか。

それは誰にも心の内を話す人がいないからなのです。
人間は、内に秘めたことを人に話すだけでも、心がすっと軽くなるのです。

今の介護問題で深刻なことは、利用者家族を支える家族のケアがなおざりにされていることではないでしょうか
これが、今の介護保険制度の問題点の一つだとも言えるのです。

いかがでしたでしょうか。対人援助の重要さが分かっていただけたと思います。


介護スタッフの方は、ぜひ対人援助のスキルを身に着けていただきたいと思います。


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認知症利用者とスタッフの関係①

2014.11.16 16:28|介護 福祉
みなさん、こんにちは。最近は日中もやっと冬らしくなってきました。福岡では日中の気温が12度ぐらいです。
また夜は最低気温が10度切りました。

でも、佐賀県・神崎と言うところに紅葉で有名なスポットがありますが、昨日から一般公開されたそうです。
11月も中旬なのに紅葉が見れるなんて・・・・・日本も温暖化の影響が表れてきたナァと思います。

さて今回も本題に参りましょう。

前回まで認知症高齢者を抱える家族の複雑な心境について皆さんと一緒に考えてきました。
今回は認知症に関連して認知症利用者と介護専門職スタッフとのかかわりについて皆さんと考えていきたいと思います。

認知症の理解がないばかりに介護スタッフとのかかわりが負のスパイラルを招く場合があります。

それによって介護職員に生まれる感情は以下のとおりです。

【介護スタッフ】
負担感・不快感・不安感・いらつき・不満・ストレス

この感情は不十分なケアに直に表れます。

それに伴い当の認知症利用者は以下のような感情を抱きます。

【認知症利用者】
不安感・不快感・焦り・混乱・ストレス

高齢者の方々はスタッフの心情を常に観察しています。これは認知症利用者でも例外ではありません。

これらの認知症利用者の感情が俗にいう周辺症状として現れるのです。

つまり、周辺症状の影響は介護スタッフのかかわり方に大きくかかわっています。

言いかえると対人援助スキル=傾聴=コミュニケーション=共感とつながっているのです。

では、認知症高齢者とのより良い関係を築くためにはどういったことに注意したらよいのでしょうか
それは以下の通りです。

・認知症に関する知識と理解の習得
・介護専門職として利用者との傾聴スキルの重要さを認識する

この2つに尽きるのではないでしょうか。

以前、認知症の方々は話の内容はわからないけれども嬉しい、悲しい、悔しいなどの感情だけは残る
とブログで伝えたかと思います。
この感情の中で嬉しいと思っていただけると、認知症高齢者と職員の関係はうまくいくのではないでしょうか。

ココでも傾聴が大切なのです。

傾聴に関しては、このブログで何回も紹介してきました。
傾聴=対人援助スキルがいかに大切かお分かりだと思います。

いかがでしたでしょうか。
次回も認知症利用者と介護スタッフの関係について皆さんと考えていきたいと思います。


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認知症利用者を抱える家族の気持ちについて⑥

2014.11.09 11:24|介護 福祉
皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

福岡は週末雨ですが、皆さんはどこかにお出かになっているでしょうか。
芸術の秋、食欲の秋・・・・この季節は栗がおいしいですね。

実はトトロ、大の甘党なんです(笑)この季節はモンブランがおいしいですよ(笑)
あ~あ、食べたくなってきたア~(笑)

では、今回も本題へ参りましょう。
前回まで認知症利用者を抱える家族の気持ちについて、事例をあげながら皆さんと考えてきました。

家族の複雑な気持ちと精神的なものが分かっていただけたのではないでしょうか。

今回は前回に引き続き、専門職の方向けに書いてみたいと思います。

前のブログにも投稿したと思いますがトトロの働いている事業所は月に2回程度、介護職員・看護職員など、福祉専門職向けのスキルアップセミナーを福岡近郊の公共施設を借りて開催しています。

1か月前にはちょうど「傾聴と対人援助」と題してセミナーを行いました。
そこで、福祉従事者で心得ておかなければならない、家族との接し方について講義を行いました。実際に介護にあたっていた体験談を介護者の気持ちを中心にお話しし、専門職としてどのように接していかなければならないかについて講義を行いました。

そこでは
・専門職としてねぎらいの言葉が必要だ
・家族は精神的に限界に達している
・ともすると専門職の一言で一家心中、自殺などの時限爆弾を抱えている。
・介護する家族にとって人他人から一倍投げかけられる言葉に敏感になっている。

これらのことについて、特に時間を割いて講義を行いました。

受講生の中にはわかってくれている方もいらっしゃいますが、一部の方には正直どこまで伝わっているのか・・・と疑問を抱かざるを得ない方もいらっしゃいます。

それはセミナー終了後のアンケートでわかります。
「こんな内容が薄っぺらなセミナーは講義として成り立っていない!」
「いまさらわかりきったことを言うな!」
「内容が薄い、この程度の内容でこの受講料は高すぎる!」
「講師として向いていない、辞めたほうがいい・・・」

等々ひどい評価が書かれていました。

分かりきったことを・・・と書いている方もいらっしゃいましたが、専門職の方は普段業務に追われてて忙しいのです。
そういう方々は対人援助について頭ではわかってはいるのでしょうが、意識している方は少ないはずです。

そこで少しでも初心にかえっていただいて、業務の最中に少しでも対人援助の大切さを認識していただければ・・・と思ってお話ししたつもりなのですが、まだまだ大切さが伝わっていないというのが現状のようです。

そういう、ひどいアンケートを書いている方に限って対人援助ができていないのです!
これは私の勤務経験からわかります。
また普段から、利用者、家族の方に暴言を吐いている、またコミュニケーションそのものがない方ではないでしょうか。

人の話を先入観を持って聞く方はちょっと厳しいようですが介護スタッフとして働く資格がない!とトトロは思います。
そういう方は他の業種に転職されたほうがよいのではないでしょうか。

トトロは15年近く、介護の職場で働いてきました。また妻の介護体験から対人援助がいかに大切かが分かるのです。
介護の世界では、この対人援助がどのスキルより大切なのです!

国は、あれこれ専門性を付けないといけないとして、介護職員に縛りをじわじわかけてきています。
でも、本当に身に付けなければいけないのは、対人援助だということを認識しているお役人はいないように思われます。
おそらく、現場で働いた経験がないからでしょう。

国が対人援助の大切さについて考えていないならトトロがやっていくしかない!
トトロはこれからも、この対人援助の大切さを、少しでも多くの介護スタッフに伝えていかなければならない・・・・・と思いました。


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認知症利用者を抱える家族の気持ちについて⑤

2014.11.02 11:06|介護 福祉
皆さん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

福岡でもここ最近、急に寒くなってきました。考えてみるともう11月ですもんね。当たり前です。
でもこたつと扇風機を出している我が家って・・・・

暑いような寒いような・・・変な気候です。

さて今回も本題とまいりましょう。

前回まで認知症家族を抱える家族の気持ちについて皆さんと一緒に考えてきました。

前回は、専門職の対人援助がいかに大切かを述べてきました。
今回もそのことについて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

ここで介護サービスを利用者の家族の心理について要点をまとめると以下の5つにまとめることができます。

 ・介護負担からの開放感・安心感
 ・身内・近隣に対する施設に預けた罪悪感
 ・自分でケアできない辛さ・切なさ
 ・出来る姿を知っているからこそ出来ない姿を見る辛さ
 ・自分は見られないが、専門職はしっかりケアしてくれるという期待感

精神的に限界に達しているときに、専門サービスに託したときの安堵感「あ~あ、これで介護地獄から解放されるぅ~」

しかし、同時に、周りを見ると認知症ケアの大変さを理解していない人からの非難の言葉を浴びることで家族が抱える罪悪感⇒なんで自分でケアできないのかという辛さが湧き上がってくる

こんなにしっかりしていた親がこんな姿になってしまうなんて・・・・・あ~あ、情けない
これは利用者の家族だからこそわかる心理だと思います。

家族の親族の中にはまだまだ認知症に対して理解していらっしゃらない方もたくさんいらっしゃいます。
そのことで利用者の家族は罵声を浴びせられ、自分自身に安堵感と罪悪感の葛藤で苦しむのです。

介護する家族にとって最も理不尽なこと・・・・・それは

周辺症状が軽減してきたとき⇒
周りから「症状が安定してる」

認知症状が悪化したとき⇒
周りから「介護する人の関わり方が悪い」

つまり介護する人が頑張ったからこそ症状が落ち着いたにもかかわらず、評価されることは滅多にない!!
ここに利用者家族の理不尽さがあるのです!!

これは何を物語っているのでしょうか。
それは一家心中、自殺未遂など命をみずから絶つという時限爆弾を抱えているのです!!



いかがでしたでしょうか。
専門職の方の対人援助がいかに大切かお分かりだと思います。

とくにケアマネージャー^の方は、このことを肝に銘じておいていただきたいと思います。

トトロは医療機関に例えると
ケアマネージャー⇒
主治医

介護職員、生活相談員、看護師⇒
看護師

と思っています。

ケアマネージャーは介護サービスのコーディネートを担っています。
つまり、自分の言動次第では、人の命を奪いかねない。
それだけ責任は重大なのです。
そのことをもう一度頭に叩き込んで業務にあたっていただきたいと思います。

次回は、今回の内容について、セミナーを開催していて感じたことをつづっていきたいと思います。



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Author:トトロ氏
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1968年六月生まれ
倉敷市出身、現在は福岡市在住。
妻(あすか)と娘たち(猫二匹)と暮らしています。
高齢者福祉にたずさわって十六年になります。
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