認知症の人が感じている世界②
2014.03.22 11:10|介護 福祉|
皆さん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
すっかり暖かくなりましたね。
トトロは先週、仕事で熊本に出張に行きましたが、もう熊本では桜のつぼみが膨らんでいました。
福岡ではまだなのに。驚きです。
やはり南国だな~って思いました。
これから、春に向かって天気が良くなりますね。どこか出かけたいという衝動に駆られるのはトトロだけでしょうか。
さて、今回も本題とまいりましょう。
前回は、認知症の人が感じている世界についてお話ししてきました。
今回も、そのことに関して皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
トトロが働いている事業所では、福祉施設(デイサービスセンター)にボランティアとして活動しているスタッフがいます。
活動内容は、習字です。
デイサービスには、軽い認知症の利用者の方も多数通われています。
活動内容もさることながら、彼女は利用者からのウケがかなり良いようす。
そこには、高齢者とのコミュニケーションが管理好影響を与えている一面があります。
活動が終わって、活動内容と彼女が感じたことを聞きますが、利用者とのエピソードを聞くことでトトロもかなり勉強になっています。またこのエピソードはとても役に立つものです。
以下の文章はトトロの事務所ホームページの「ボランティア体験記」に記載されているものを引用したものです。
私は現在、福岡市の老人福祉施設で、書道のボランティアとして活動をしています。
かなり昔、亡くなった母の病気療養中に、デイサービスを利用していたことがあってその頃はまだ、認知症と麻痺などの身体障害の比率は、後者のほうが多かったように思います。
今は軽度とはいえ、認知症の利用者さんの割合がとても多いですね。
それはボランティアとして現場に入ってから気づいたことです。
それで、まず顔を覚えてもらうために、毎回「制服」のように、同じ服装で通うことにしました。
繰り返し記憶というものは認知症の方でも比較的定着しやすいためです。
しかし、本格的に書道の活動をしていくにつれ、とても戸惑うこともありました。
お手本を用意していますので、通常はお手本を見て半紙にその通りに書く。
例えば太い筆でかかれたものは、迷わず太い筆を選んで書く。
利用者の皆さんも、通常そうするものだ、と思っていましたが、違いました。
皆さん真剣にやっておられるのですが、はたからみれば「自分勝手」に書いているようにみえるのです。会話など問題ないので、余計に戸惑いました。
それで調べてみると、やはり
軽度の認知症で「書字障害」の症状がところどころで現れていることが分かりました。
それを知ってからはいたづらに「こうしてほしい」のではなく、「気持ちよく書道を楽しんでもらうにはどうしてほしいのか」という要望を軸にして活動を組み立てることにしてからは、戸惑いも自然になくなりました。
そして、たとえ戸惑うことがあっても、病気の正しい知識を学べば自然と解決したり、ストレスも軽減するということを身をもって学びました。
また、利用者さんは高齢の方が多く、いつ来られなくなっても不思議ではありません。
スタッフの皆さんは忙しく一期一会という感覚も希薄になるとは思いますが、亡くなられるときに、「よく覚えてはいないけど、あのとき、たのしかったな」と思われるようにする努力も必要だと感じています。
また日が浅いスタッフのみなさんは、なにがなんだか分からないと思います。
そんなときは
・手があいているのなら「利用者さんのお見送り」をして、顔を覚えてもらう事。
・また積極的に利用者さんと「会話」すること。
・知らないことをふられたら「わかりません」ではなく「しりませんでした。ぜひ教えてください」と、話をつなげば喜んで教えてくれるはずです。
ボランティアで接している認知症の利用者は軽度の方が多いのですが、前回もお話ししたように例え記憶があいまいになったと言えども、認知症になっていない高齢者の方と同じ接し方が大切だということがこれでお分かりだと思います。
ちなみにこういう福祉施設でのボランティアをされている方は3か月でほとんどの方が辞められていくそうです。
辞めていく原因はやはり、会話の仕方が分からない、ちぐはぐなことを話していて話が通じない、会話ができないということが原因なようです。
前回のブログで「認知症の人は会話の内容はわからないけれど、うれしい、悲しいという感情は最後までのこる」と書きました。
このことが、利用者の方にウケ良い理由の一つとなっていると思います。
皆さんは、この体験記をお読みになってどう思われましたか。
トトロの仕事部屋では介護スキルアップに役立つセミナーを開催しています。
良ければ寄ってみてください。
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いかがお過ごしでしょうか。
すっかり暖かくなりましたね。
トトロは先週、仕事で熊本に出張に行きましたが、もう熊本では桜のつぼみが膨らんでいました。
福岡ではまだなのに。驚きです。
やはり南国だな~って思いました。
これから、春に向かって天気が良くなりますね。どこか出かけたいという衝動に駆られるのはトトロだけでしょうか。
さて、今回も本題とまいりましょう。
前回は、認知症の人が感じている世界についてお話ししてきました。
今回も、そのことに関して皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
トトロが働いている事業所では、福祉施設(デイサービスセンター)にボランティアとして活動しているスタッフがいます。
活動内容は、習字です。
デイサービスには、軽い認知症の利用者の方も多数通われています。
活動内容もさることながら、彼女は利用者からのウケがかなり良いようす。
そこには、高齢者とのコミュニケーションが管理好影響を与えている一面があります。
活動が終わって、活動内容と彼女が感じたことを聞きますが、利用者とのエピソードを聞くことでトトロもかなり勉強になっています。またこのエピソードはとても役に立つものです。
以下の文章はトトロの事務所ホームページの「ボランティア体験記」に記載されているものを引用したものです。
私は現在、福岡市の老人福祉施設で、書道のボランティアとして活動をしています。
かなり昔、亡くなった母の病気療養中に、デイサービスを利用していたことがあってその頃はまだ、認知症と麻痺などの身体障害の比率は、後者のほうが多かったように思います。
今は軽度とはいえ、認知症の利用者さんの割合がとても多いですね。
それはボランティアとして現場に入ってから気づいたことです。
それで、まず顔を覚えてもらうために、毎回「制服」のように、同じ服装で通うことにしました。
繰り返し記憶というものは認知症の方でも比較的定着しやすいためです。
しかし、本格的に書道の活動をしていくにつれ、とても戸惑うこともありました。
お手本を用意していますので、通常はお手本を見て半紙にその通りに書く。
例えば太い筆でかかれたものは、迷わず太い筆を選んで書く。
利用者の皆さんも、通常そうするものだ、と思っていましたが、違いました。
皆さん真剣にやっておられるのですが、はたからみれば「自分勝手」に書いているようにみえるのです。会話など問題ないので、余計に戸惑いました。
それで調べてみると、やはり
軽度の認知症で「書字障害」の症状がところどころで現れていることが分かりました。
それを知ってからはいたづらに「こうしてほしい」のではなく、「気持ちよく書道を楽しんでもらうにはどうしてほしいのか」という要望を軸にして活動を組み立てることにしてからは、戸惑いも自然になくなりました。
そして、たとえ戸惑うことがあっても、病気の正しい知識を学べば自然と解決したり、ストレスも軽減するということを身をもって学びました。
また、利用者さんは高齢の方が多く、いつ来られなくなっても不思議ではありません。
スタッフの皆さんは忙しく一期一会という感覚も希薄になるとは思いますが、亡くなられるときに、「よく覚えてはいないけど、あのとき、たのしかったな」と思われるようにする努力も必要だと感じています。
また日が浅いスタッフのみなさんは、なにがなんだか分からないと思います。
そんなときは
・手があいているのなら「利用者さんのお見送り」をして、顔を覚えてもらう事。
・また積極的に利用者さんと「会話」すること。
・知らないことをふられたら「わかりません」ではなく「しりませんでした。ぜひ教えてください」と、話をつなげば喜んで教えてくれるはずです。
ボランティアで接している認知症の利用者は軽度の方が多いのですが、前回もお話ししたように例え記憶があいまいになったと言えども、認知症になっていない高齢者の方と同じ接し方が大切だということがこれでお分かりだと思います。
ちなみにこういう福祉施設でのボランティアをされている方は3か月でほとんどの方が辞められていくそうです。
辞めていく原因はやはり、会話の仕方が分からない、ちぐはぐなことを話していて話が通じない、会話ができないということが原因なようです。
前回のブログで「認知症の人は会話の内容はわからないけれど、うれしい、悲しいという感情は最後までのこる」と書きました。
このことが、利用者の方にウケ良い理由の一つとなっていると思います。
皆さんは、この体験記をお読みになってどう思われましたか。
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