認知症の方とのコミュニケーション②
2013.12.24 10:51|介護 福祉|
みなさん、おはようございます。
寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
今日はクリスマスイブです。一昨日、トトロ一家は用事があって繁華街に繰り出しましたが、もう人人でそれは多かったですよ。クリスマス前に加え、3連休だからでしょう。
今年ももう終わりです。1年がたつのはほんと早いですね。
それでは今回も本題とまいりましょう。
前回は認知症のコミュニケーションについて、主な症状について述べてきました。
今回は、コミュニケーションを行う上での注意点を述べていきたいと思います。
まず、コミュニケーションの目的には、次の3つの欲求があります。
・受容:受け入れてもらいたいという欲求
・承認:認めてもらいたいという強い欲求
・重視:人から大切にされたいという欲求
これらの欲求は認知症の方々でも一緒です。
これに加え認知症の方々には次の2つの特徴があります。
・話の内容はほとんど残らない
・言葉ではなく感情だんちけが残る
認知症の方々の世界を知っていただくために以下の文章を読んでいただきたいと思います。
私たちがより感情の世界に行き、認知の世界に生きることが少なってきているので、記憶に残るのはあなたが何を言っているかではなく、どんなふうに話したかということだ私たちは感情は分かるが話の筋は分からない
あなたの微笑み、あなたの笑い声、私たちの触れ合うあなたの手が私たちに通じるのだ。
共感することが私たちをいやしてくれる。ただ、あるがままの私たちを愛してほしい。
訪ねてきて何を言っていいのかわからないときはただ、そばにいてほしい
私たちは言葉よりも、あなたがそばにいてくれること、私たちと思いを分かち合ってくれることが必要なのだ。
私たちの感情と精神はまだここにある。あなたが私たちを見つけてくれさえすれば
私たちでも経験があると思います。
相手から怒られたこと、ののしられたこと・・・・それらの出来事は嫌な感情でしか残っていないと思います。
認知症の方々は言葉でうまく表現できない分、これらの感情が人一倍強いと言えるのです。
またこれらの感情が俗にいう「問題行動」「徘徊」につながっているのではないでしょうか。
「問題行動」「徘徊」は誰かに欲求を聞いてもらいたい、こうしてもらいたい、いわゆる満たされていたない欲求をみたすための一つの手段なのです。
「若いころ、人生の中で成し遂げておかなければならない大切な課題を十分にやり終えることができなかった為に解決に向けての奮闘である。」
・自分の価値を満たしたい。
・遣り残した宿題をかたづけたい。
認知症におけるコミュニケーションケアでは
その奮闘を受け入れることが大切
と言えるでしょう。
それに加え、認知症の方々とのコミュニケーションは以下のことが重要になってきます。
・「エピソード記憶」をうまく活用する。
・「あれ、それ、これ」を使わない。
文章の意味が理解しにくく「代名詞」を使わずに繰り返した文章のほうがよく理解できるのだ
・後ろから声をかけない
かけるときは前からかけること、後ろから声をかけると驚いて混乱してしまう。
・大声で声をかけない
高齢者になると高域の音(キーキー声、高い声)が聞き取りにくくなる。
特に認知症の人には甲高い声で話されると混乱をおこし、周辺症状の悪化が予測される。声をかけるときは適切な声
前にも書きましたが、高齢者の方々は実に相手をよく見ています。数回も相手と接することで相手の心が見透かすことができる(?)と言いってもいいのです。
認知症の方々にも同様なことが言えます。
前々回に認知症と包括支援センターとのやり取りを書きましたが、これも上記のことを顕著に表しているといえるでしょう(詳しくは2013.12.08 “認知症800万人”時代②を参照)
これから、認知症の方々は確実に増えてきます。
今日、お話ししたことは、今後誰でも身につけておかなければならないことではないでしょうか。
今年のブログは今回で終了です。
今年もたくさんの人に見ていただき、本当にありがとうございました。
来年も皆さんの為になる情報を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
皆さん、よいお年をお迎えください。
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良ければ寄ってみてください。
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寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
今日はクリスマスイブです。一昨日、トトロ一家は用事があって繁華街に繰り出しましたが、もう人人でそれは多かったですよ。クリスマス前に加え、3連休だからでしょう。
今年ももう終わりです。1年がたつのはほんと早いですね。
それでは今回も本題とまいりましょう。
前回は認知症のコミュニケーションについて、主な症状について述べてきました。
今回は、コミュニケーションを行う上での注意点を述べていきたいと思います。
まず、コミュニケーションの目的には、次の3つの欲求があります。
・受容:受け入れてもらいたいという欲求
・承認:認めてもらいたいという強い欲求
・重視:人から大切にされたいという欲求
これらの欲求は認知症の方々でも一緒です。
これに加え認知症の方々には次の2つの特徴があります。
・話の内容はほとんど残らない
・言葉ではなく感情だんちけが残る
認知症の方々の世界を知っていただくために以下の文章を読んでいただきたいと思います。
私たちがより感情の世界に行き、認知の世界に生きることが少なってきているので、記憶に残るのはあなたが何を言っているかではなく、どんなふうに話したかということだ私たちは感情は分かるが話の筋は分からない
あなたの微笑み、あなたの笑い声、私たちの触れ合うあなたの手が私たちに通じるのだ。
共感することが私たちをいやしてくれる。ただ、あるがままの私たちを愛してほしい。
訪ねてきて何を言っていいのかわからないときはただ、そばにいてほしい
私たちは言葉よりも、あなたがそばにいてくれること、私たちと思いを分かち合ってくれることが必要なのだ。
私たちの感情と精神はまだここにある。あなたが私たちを見つけてくれさえすれば
私たちでも経験があると思います。
相手から怒られたこと、ののしられたこと・・・・それらの出来事は嫌な感情でしか残っていないと思います。
認知症の方々は言葉でうまく表現できない分、これらの感情が人一倍強いと言えるのです。
またこれらの感情が俗にいう「問題行動」「徘徊」につながっているのではないでしょうか。
「問題行動」「徘徊」は誰かに欲求を聞いてもらいたい、こうしてもらいたい、いわゆる満たされていたない欲求をみたすための一つの手段なのです。
「若いころ、人生の中で成し遂げておかなければならない大切な課題を十分にやり終えることができなかった為に解決に向けての奮闘である。」
・自分の価値を満たしたい。
・遣り残した宿題をかたづけたい。
認知症におけるコミュニケーションケアでは
その奮闘を受け入れることが大切
と言えるでしょう。
それに加え、認知症の方々とのコミュニケーションは以下のことが重要になってきます。
・「エピソード記憶」をうまく活用する。
・「あれ、それ、これ」を使わない。
文章の意味が理解しにくく「代名詞」を使わずに繰り返した文章のほうがよく理解できるのだ
・後ろから声をかけない
かけるときは前からかけること、後ろから声をかけると驚いて混乱してしまう。
・大声で声をかけない
高齢者になると高域の音(キーキー声、高い声)が聞き取りにくくなる。
特に認知症の人には甲高い声で話されると混乱をおこし、周辺症状の悪化が予測される。声をかけるときは適切な声
前にも書きましたが、高齢者の方々は実に相手をよく見ています。数回も相手と接することで相手の心が見透かすことができる(?)と言いってもいいのです。
認知症の方々にも同様なことが言えます。
前々回に認知症と包括支援センターとのやり取りを書きましたが、これも上記のことを顕著に表しているといえるでしょう(詳しくは2013.12.08 “認知症800万人”時代②を参照)
これから、認知症の方々は確実に増えてきます。
今日、お話ししたことは、今後誰でも身につけておかなければならないことではないでしょうか。
今年のブログは今回で終了です。
今年もたくさんの人に見ていただき、本当にありがとうございました。
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