皆さん,こんにちは。
相変わらず、暑い日が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
今年は去年にも比べ気候がジェットコースターのように変動が激しいので高齢者で亡くなられる方が多いのではないかと危惧しております。
ここ近年の異常気象は明らかに気球温暖化が影響しているのかもしれません。
皆さんも、厚さに体調が慣れていないと思いますので体調管理には十分注意してくださいね。
それでは今回も、本題に入りましょう。
今回は久しぶりにトトロがブログを進めていきます。
今回は、「福祉の原点」と題し、トトロが高齢者福祉に飛び込んだ理由を通して、また福祉従事者の心得を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
普通、福祉にかかわりを持つ人は福祉系の大学を卒業している方が多いと思いますが、トトロの場合は違います
まず大学は工業化学系(ばけがく)専攻でした。それは父親が繊維会社に勤めていたからです。
父親は新しい繊維を開発する研究者でした。母から聞いた話ですが、トトロが幼いころは海外にもよく出張していたそうです。当然、なにかしら、研究者になって後を継いでほしい・・という親の意向です。
昭和四十年代前半に生まれた方の多くは、ご存知かと思いますが、高度経済成長という、景気がどんどんよくなった時代があって、働いた分だけ豊かになる時代がありました。
なので、親の多くが「子供を良い学校に入れ、一流企業に就職させ、将来は二世帯住宅で暮らす」のがいわば当然の「常識」だったのです。
皆さんは、三千万神話をご存知でしょうか?当時は晩年まで三千万貯めておけば、利息と年金で生活が送れるというセオリーがまかりとおっていたのです。(ちなみにその頃の利率は7~8%)
トトロも同じく、世間の常識通り、親に敷かれたレールをそのまま進んでいたという感じでした。
大学終了後、続けて大学院に進み、工業化学系の修士号を取得しました。
その後、自分は化学の世界に向いていないのではないか・・本当にしたいことはなんだろう・・。
親の意向と自分の価値観のずれを感じ始め、悩んだ末、研究の道ではなく、大手学習塾の個別指導講師(中学、高校)になりました。
その時、両親の猛反対にあいましたが、反対されるほど、自分の道は自分で探す、という信念が心の奥にしっかり固まっていったのです。
初めて、ここで自分の望む道を選択したわけです。
講師の仕事は充実したものでした。よい仲間、恩師といえる塾長との出会い、慕ってくれていた生徒たち・・
現在の仕事をするうえでのベースは講師の経験が大きいと思います。
その後、13年前に転職し、高齢者福祉の世界に進むことになります。
福祉業界に飛び込んだ理由は、母の死が原因でした。
実は、母が亡くなることが分かった時、当時勤めていた学習塾の塾長(上司)からある本を渡されたのです。
その本には、次のことが書かれていました。
・目の前で起こることにはすべて意味がある、将来、自分が置かれている境遇をよくするため、絶対に通らなければならない道なのだ。
・高齢者、障害者と言われているいわゆる社会的弱者は華麗なるチャレンジャーで尊敬すべき人物である。
考えてみれば、トトロは、小さいころから身体的理由からいつもいじめられ一人ぼっちでした。
また大学を卒業してからも、ぞんざいな扱いを受けてきました。
そこで社会の汚さも嫌と言うほど味わってきました。
しかし、その扱いを受けてきたことで、高齢者、障害者の方に尊敬の念を持って接することができるようになったのです。
まさに”目の前に起こることにはすべて意味がある”が当てはまるわけなのです。
トトロの母親が亡くなることがなかったら、上司から本をもらうことがなかったら、高齢者、障害者の方に尊敬の念を持って接することもなく、福祉の世界に飛び込むことはなかったでしょう。
ところで、トトロは社会福祉士という国家資格を持っています。
資格取得の際に、実習があり知的障害者施設の利用者と接することがありました。
いつも女の子が「先生、散歩に行こう」と誘うのです。(その女の子はダウン症で声が出せません)
なんで、いつも誘ってくれるのかと他の利用者に聞いたところ
「声がしゃべれない分だけ、人の心をくみ取るのがうまい、先生は純粋な心を持っているから、その女の子はいつも誘ってくるんだ」と話してくれました。
この言葉を聞いた時ほど、福祉の世界に飛び込んでよかったと思うことはありません。
今は、悩み、傷つきながらも、めぐりめぐって福祉の世界に飛び込んで本当に良かったと思っています。
さてここで福祉に携わる方の心がまえと言うものに話をうつしていきましょう。
福祉の業界は、いい印象を世間には与えていますが、実際はいわゆる「3K 」の世界ですね。
どうにもならない壁にぶち当たることも何度も経験されている方は多いと思います。
福祉にかかわる者は他人に対する思いやりが大切だ とよく言われますが
「お前は思いやりが足りないからダメなんだ!」
こういう風に叱咤ばかりされて、自分のスタンスが分からなくなる時があるかと思います。
福祉に携わる方は、まず、今までの人生体験を顧みてはどうでしょうか。
そして、何故、このような体験が起こったのかを考えてみてほしいのです。
そこから自分が福祉に進もうとした原点が見えてくると思います。
そして自然と心得と言うものが見えてくるのではないでしょうか。
原点をみつめる
これが、壁を乗り越える一番の特効薬だと思います。
* トトロの仕事部屋では10月から福岡市近郊で高齢者福祉に役立つセミナーを開催予定にしています。
7月から、セミナー参加者を募集しますので、興味のある方は、募集ページをご覧ください。
募集ページは次回、ブログの更新時に公開する予定です。
トトロの仕事部屋はこちら
相変わらず、暑い日が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
今年は去年にも比べ気候がジェットコースターのように変動が激しいので高齢者で亡くなられる方が多いのではないかと危惧しております。
ここ近年の異常気象は明らかに気球温暖化が影響しているのかもしれません。
皆さんも、厚さに体調が慣れていないと思いますので体調管理には十分注意してくださいね。
それでは今回も、本題に入りましょう。
今回は久しぶりにトトロがブログを進めていきます。
今回は、「福祉の原点」と題し、トトロが高齢者福祉に飛び込んだ理由を通して、また福祉従事者の心得を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
普通、福祉にかかわりを持つ人は福祉系の大学を卒業している方が多いと思いますが、トトロの場合は違います
まず大学は工業化学系(ばけがく)専攻でした。それは父親が繊維会社に勤めていたからです。
父親は新しい繊維を開発する研究者でした。母から聞いた話ですが、トトロが幼いころは海外にもよく出張していたそうです。当然、なにかしら、研究者になって後を継いでほしい・・という親の意向です。
昭和四十年代前半に生まれた方の多くは、ご存知かと思いますが、高度経済成長という、景気がどんどんよくなった時代があって、働いた分だけ豊かになる時代がありました。
なので、親の多くが「子供を良い学校に入れ、一流企業に就職させ、将来は二世帯住宅で暮らす」のがいわば当然の「常識」だったのです。
皆さんは、三千万神話をご存知でしょうか?当時は晩年まで三千万貯めておけば、利息と年金で生活が送れるというセオリーがまかりとおっていたのです。(ちなみにその頃の利率は7~8%)
トトロも同じく、世間の常識通り、親に敷かれたレールをそのまま進んでいたという感じでした。
大学終了後、続けて大学院に進み、工業化学系の修士号を取得しました。
その後、自分は化学の世界に向いていないのではないか・・本当にしたいことはなんだろう・・。
親の意向と自分の価値観のずれを感じ始め、悩んだ末、研究の道ではなく、大手学習塾の個別指導講師(中学、高校)になりました。
その時、両親の猛反対にあいましたが、反対されるほど、自分の道は自分で探す、という信念が心の奥にしっかり固まっていったのです。
初めて、ここで自分の望む道を選択したわけです。
講師の仕事は充実したものでした。よい仲間、恩師といえる塾長との出会い、慕ってくれていた生徒たち・・
現在の仕事をするうえでのベースは講師の経験が大きいと思います。
その後、13年前に転職し、高齢者福祉の世界に進むことになります。
福祉業界に飛び込んだ理由は、母の死が原因でした。
実は、母が亡くなることが分かった時、当時勤めていた学習塾の塾長(上司)からある本を渡されたのです。
その本には、次のことが書かれていました。
・目の前で起こることにはすべて意味がある、将来、自分が置かれている境遇をよくするため、絶対に通らなければならない道なのだ。
・高齢者、障害者と言われているいわゆる社会的弱者は華麗なるチャレンジャーで尊敬すべき人物である。
考えてみれば、トトロは、小さいころから身体的理由からいつもいじめられ一人ぼっちでした。
また大学を卒業してからも、ぞんざいな扱いを受けてきました。
そこで社会の汚さも嫌と言うほど味わってきました。
しかし、その扱いを受けてきたことで、高齢者、障害者の方に尊敬の念を持って接することができるようになったのです。
まさに”目の前に起こることにはすべて意味がある”が当てはまるわけなのです。
トトロの母親が亡くなることがなかったら、上司から本をもらうことがなかったら、高齢者、障害者の方に尊敬の念を持って接することもなく、福祉の世界に飛び込むことはなかったでしょう。
ところで、トトロは社会福祉士という国家資格を持っています。
資格取得の際に、実習があり知的障害者施設の利用者と接することがありました。
いつも女の子が「先生、散歩に行こう」と誘うのです。(その女の子はダウン症で声が出せません)
なんで、いつも誘ってくれるのかと他の利用者に聞いたところ
「声がしゃべれない分だけ、人の心をくみ取るのがうまい、先生は純粋な心を持っているから、その女の子はいつも誘ってくるんだ」と話してくれました。
この言葉を聞いた時ほど、福祉の世界に飛び込んでよかったと思うことはありません。
今は、悩み、傷つきながらも、めぐりめぐって福祉の世界に飛び込んで本当に良かったと思っています。
さてここで福祉に携わる方の心がまえと言うものに話をうつしていきましょう。
福祉の業界は、いい印象を世間には与えていますが、実際はいわゆる「3K 」の世界ですね。
どうにもならない壁にぶち当たることも何度も経験されている方は多いと思います。
福祉にかかわる者は他人に対する思いやりが大切だ とよく言われますが
「お前は思いやりが足りないからダメなんだ!」
こういう風に叱咤ばかりされて、自分のスタンスが分からなくなる時があるかと思います。
福祉に携わる方は、まず、今までの人生体験を顧みてはどうでしょうか。
そして、何故、このような体験が起こったのかを考えてみてほしいのです。
そこから自分が福祉に進もうとした原点が見えてくると思います。
そして自然と心得と言うものが見えてくるのではないでしょうか。
原点をみつめる
これが、壁を乗り越える一番の特効薬だと思います。
* トトロの仕事部屋では10月から福岡市近郊で高齢者福祉に役立つセミナーを開催予定にしています。
7月から、セミナー参加者を募集しますので、興味のある方は、募集ページをご覧ください。
募集ページは次回、ブログの更新時に公開する予定です。
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