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認知症について⑧

2013.01.13 14:57|特集
皆さん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。

今年も年が明けてはや1月中旬になりました。



年が明けて今年最初のブログです。

今年も介護に役立つ情報をブログという形で提供していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

それでは早速今回もトトロ氏に解説してもらいましょう。




皆さん。こんにちは。トトロです。

昨年は、ブログを開設した直後からたくさんの方々に読んでいただいたようで、とてもうれしかったです。

今年も、介護の世界に携わっている方はもちろん、介護に興味のある方、また福祉の業界に就職を予定されている方などにためになる情報をわかりやすく書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。



それでは早速本題に入っていきましょう。

前回まで認知症について書いてきました。
また前回は認知症の人の気持ちについて有名文献をご紹介しました。

今回も前回の続きで認知症の方々が普段どう思っているのかを有名文献をご紹介しながら皆さんで考えていきたいと思います。


今回ご紹介する文献は、「ドナルド・ダールステイン奇稿」というものです。
この文献は前回ご紹介した文献よりよりリアルに、認知症の方の気持ちを察することができるのではないでしょうか。




WHAT DO YOU SEE?(本当の私を見てちょうだい)

私を見てちょうだい 看護婦さん、いったいどこを見ているの?

私の何を見ているの?

あんたがたに見える私は、ただの不愉快な顔をした化けた老人でしょうね。

ぼんやりとうつろな目をして、次に何をしたらいいかもわからない老人でしょうね。

ぼろぼろとこぼしながら食べ物を口に運び

「ちゃんと食べて!」と大声で言われても返事もしない老人でしょうね。


看護婦さんのしてくれていることに知らん顔をして

年がら年中、靴や靴下の片方を探している老人でしょうね。


お風呂や食事を嫌がってみても

どうせ他にすることもないからと言って結局は言いなりになる老人でしょうね。

どう、このとうりでしょう?


これがあんたがたに見える私でしょう?


さあ、看護婦さん、よおく目を見開いて私を見てちょうだい。


ここでじっと座って、命令されるままに動き
言われるままに食べる私が本当はどういう人間なのか教えてあげるから・・・・


私はね、10歳の時には両親や兄弟の愛に囲まれた子供だった。


嫁盛りの16には愛する人に巡り合える日を夢見る乙女だった。


20歳で花嫁となり心弾ませて「この人に一生を捧げます」と違ったのよ。


25には母親となって子供たちのために心安らぐ家庭を築こうとした。


30のころは子供もすくすくと育ち親子は永遠の絆で結ばれていたの。


40になると子供たちは一人前になり巣立っていった。でも私は嘆かない。


愛する夫がそばにいたから


50代は再び赤ん坊に囲まれわが子とともに孫たちの成長を見守ったわ


そして暗い日々がやってくる。


夫が死んでしまったから・・・・



行く末を案じて不安におののいたわ。


子供たちはそれぞれ子育て精一杯だったもの。


そこで思いは過ぎ去った愛の日々に飛んでいった。


もう私は老いてしまった。


時の流れは情け容赦なく年寄りをおろかに見せ、身体をぼろぼろにし
美しさも覇気もどこかに追いやってしまう。


そして、かつての柔らかな心は石のように閉ざされてしまった。
でもこの枯れかけた肉体の奥には、若い娘がいまだに棲んでいるの。


この苦しみに満ちた胸は、今一度過ぎ去った日々を思い出して喜びに弾み
苦しみにふさぐ…・もう一度生き直しているの。


駆け足で通り過ぎていったあっという間の月日を思うと
人生のはかなさをつくふくと思い知らされる。




そうなの、だから看護婦さん、よおく目を開いて私を見てちょうだい。


ここにいるのは、ただの不機嫌なボケた老人ではない。


もっと近くによって、本当の私を見てちょうだい!




いかがでしょうか。皆さんはどうお感じになりましたか?

この文献の私なりの見解については次回に譲りたいと思います。











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Author:トトロ氏
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1968年六月生まれ
倉敷市出身、現在は福岡市在住。
妻(あすか)と娘たち(猫二匹)と暮らしています。
高齢者福祉にたずさわって十六年になります。
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